細胞診 うつ病 腰椎すべり症 FF11(休止中) 臨床検査技師(細胞検査士)が書いているブログです^^

by urashio
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【医療/仕事】 H24細胞診筆記 技術15 特殊染色
先生 「今回は平成24年度 技術の第15問くぽ!」
15.次のうち正しいものはどれか。
A.ヒアルロン酸はPAS染色で陰性を示す
B.グリメリウス染色は銀還元性顆粒の証明に用いられる
C.クリプトコッカスの莢膜はムチカルミン染色で陰性を示す
D.脂肪染色を行う際、95%アルコールにて固定することが望ましい
E.ヒメネス染色はHelicobacter Pylori菌の染色に適している
 1.A B 2.A E 3.B C 4.C D 5.D E
はじめての方は、まず「こちら」をお読みください(*´Д`*)



 「特殊染色の問題だね!(`・ω・´)」
先生 「1問ずつ解くくぽ!(`・ω・´)」

先生 「A.ヒアルロン酸はPAS染色で陰性を示す」
POINT!PAS反応
:periodic acid-schiff stain
●理論
 多糖類が過ヨウ素酸で酸化されてアルデヒドを生じ、これがシッフ試薬と呈色反応を起こすことを利用

●手技(McManus法)
 湿固定(純エタノール、ブアン液、カルノア液など)
 ↓ ※ピクリン酸を含む固定液が望ましい
 アルコール下降系列
 ↓
 水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 0.5%過ヨウ素酸水溶液:酸化
 ↓ 5~10min
 蒸留水水洗
 ↓ 5min
 シッフ試薬
 ↓ 15~30min
 亜硫酸水
 ↓ 2min ×3回
 流水水洗
 ↓ 5min
 ヘマトキシリン(マイヤー):核染
 ↓ 5min
 流水水洗
 ↓ 5~10min
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓ 
 封入

●試薬組成
 ・シッフ試薬
   塩基性フクシン
   蒸留水
   1N塩酸
   重亜硫酸Na
  ※保存は冷暗所
 ・亜硫酸水
   10%重亜硫酸Na
   1N塩酸
   蒸留水
 ・マイヤーのヘマトキシリン
   ヘマトキシリン粉末
   ヨウ素酸Na
   カリ明礬
   抱水クロラール
   クエン酸(結晶)
   蒸留水

●染色結果
 陽性:赤紫色
 グリコーゲン、中性ムコ多糖類、中性粘液蛋白
 酸性粘液蛋白など
 ※メラニン色素はレンガ色に染まる
 「糖類の証明だよね!(`・ω・´)」
先生 「ヒアルロン酸は?( ̄ー ̄)ニヤリ」

 「ヒアルロン酸は酸性ムコ多糖類の一種だよね・・・アルシアン青とジアスターゼ消化試験の方が有効!○!(`・ω・´)」
POINT! アルシアン青
:alcian blue stain
●理論
 アルシアン青は、酸性粘液多糖類中のカルボキシル基や硫酸基と結合する。
 この結合はpHの影響を受け、pH1.0以下では硫酸基のみと結合カルボキシル基とは結合しない

●手技(Lison法)
 固定(純エタノール、ブアン液、中性ホルマリンなど)
 ↓
 アルコール下降系列
 ↓
 流水水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 ヘマトキシリン(マイヤー):核染
 ↓ 5min
 水洗:色だし
 ↓ 5~15min
 蒸留水
 ↓
 アルシアンブルー:染色
 ↓ 10~30min
 蒸留水
 ↓
 1%リンモリブデン酸水溶液
 ↓ 10min
 蒸留水
 ↓
 ケルンエヒトロート液:後染色
 ↓ 
 ↓ 10~15min
 流水水洗
 ↓ 
 アルコール上昇系列
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入

●試薬組成
 ・アルシアンブルー
  1%アルシアンブルー8G
  1%酢酸
  ↓ 混合、ろ過
  チモール
 ・ケルンエヒトロート液
  ケルンエヒトロート0.1g
  硫酸アルミニウム5g
  蒸留水100ml
  加温溶解し、5~10分煮沸、冷却後濾過して使用
●染色結果
 陽性:青色
 pH2.5:上皮性、非上皮性の酸性粘液多糖類、クリプトコッカス莢膜
 pH1.0:ヒアルロン酸を含まない非上皮性酸性粘液多糖類、スルホムチン
先生 「B.グリメリウス染色は銀還元性顆粒の証明に用いられる」
POINT! グリメリウス染色
:Grimelius stain
●理論
 弱酸性の硝酸銀液の銀イオンが組織表面に露出している分泌顆粒の還元作用基と結合し、これに還元剤を添加し微細な銀粒子を析出させる。

●手技
 湿固定(ブアン液、ホルマリン燻蒸など)
 ↓ 
 流水水洗
 ↓ 数sec
 蒸留水
 ↓
 0.03%硝酸銀溶液:鍍銀
 ↓ 37℃ 1晩
 還元液:還元
 ↓ 37℃ 1min
 蒸留水
 ↓ ※鏡検しながら洗う
 2%チオ硫酸ナトリウム液:定着
 ↓ 1~2min
 流水水洗
 ↓ 2min
 ケルンエヒトロート液:核染
 ↓ 2min
 流水水洗
 ↓ 30sec
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓ 
 封入

●試薬組成
 ・0.03%硝酸銀溶液
   2M酢酸緩衝液(ph5.6)
   蒸留水
   1%硝酸銀水溶液
 ・還元液
   ハイドロキノン
   亜硫酸ナトリウム
   蒸留水
 ・2%チオ硫酸ナトリウム液
   チオ硫酸ナトリウム
   蒸留水
 ・ケルンエヒトロート液
   ケルンエヒトロート
   硫酸アルミニウム
   蒸留水
   加温溶解し、5~10分煮沸、冷却後濾過して使用

●染色結果
 陽性:茶褐色~黒色
 好銀性分泌顆粒
 カルチノイド、小細胞癌、甲状腺濾胞細胞など
 「好銀顆粒=銀還元性だから、○!(`・ω・´)」

先生 「C.クリプトコッカスの莢膜はムチカルミン染色で陰性を示す」
POINT!ムチカルミン染色
:mucicarmin stain
●理論
 酸性ムコ物質の酸性基に対するムチカルミンのイオン結合反応
 ムチカルミン溶液に含まれる色素は、アルミニウム塩がカルミンと化合して生じたキレート

●手技(Mayer法)
 純エタノール:固定
 ↓ (95%エタノールでも可)
 アルコール下降系列
 ↓
 水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 ヘマトキシリン(マイヤー):核染 
 ↓ 5min
 水洗:色だし
 ↓ 5~15min
 ムチカルミン液:染色
 ↓ 15~30min
 水洗
 ↓
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入
 
●試薬組成
 ・ムチカルミン液
  塩化アルミニウム
  カルミン
  蒸留水
  50%エタノール
  ※冷暗所保存
  ※使用時10倍希釈

●染色結果
 陽性:赤~淡赤色
 上皮性粘液(酸性糖蛋白)、クリプトコッカスの莢膜
 ※結合組織性の酸性糖蛋白は淡赤色~無色
 「クリプトコッカスの莢膜は染まるので、×!(`・ω・´)」

先生 「D.脂肪染色を行う際、95%アルコールにて固定することが望ましい」
 「アルコールで固定したら脂肪が溶けてなくなっちゃうよ!×!(`・ω・´)」

先生 「何を固定液に使う?( ̄ー ̄)ニヤリ」
 「乾燥固定だったり、ホルマリン燻蒸とかだよね~(`・ω・´)」

先生 「E.ヒメネス染色はHelicobacter Pylori菌の染色に適している」
POINT! ヒメネス染色
:Himenes stain
●理論
 

●手技
 メタノール、自然乾燥:固定
 ↓ 
 アルコール下降系列
 ↓
 水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 石炭酸フクシン緩衝液:前染色 
 ↓ 1~2min
 流水水洗
 ↓ 
 マラカイト緑液:対比染色
 ↓ 5~10sec
 水洗
 ↓
 乾燥
 ↓
 封入(流動パラフィンなど)
 
●試薬組成
 ・石炭酸フクシン保存液
 (1)塩基性フクシン1g をエタノール10ml に溶解する。
 (2)(1)に精製水89ml を加え、混合する。
 (3)(2)に加温溶解した石炭酸1ml を加える。
 (4)室温に保存する。
  使用前に37℃、2 日間加温してから用いる。
 ・石炭酸フクシン緩衝液
 0.1M リン酸緩衝(pH7.45)10mlに石炭酸フクシン保存液4mlを加える
 ・0.8%マラカイト緑液
 マラカイト緑
 精製水

●染色結果
 陽性:赤色
 リケッチア、細菌
 ※グラム難色性のレジオネラも染まる
 「ヘリコバクターは・・・HEでもグラム染色でもギムザ染色でも染まるし・・・(;゜д゜)」
 「ヒメネス染色はレジオネラに適しているってことで問題になったのかな・・・×!(`・ω・´)」

先生 「まとめるくぽ!(`・ω・´)」
 「もけ!A○B○C×D×E×で、1が正解!(`・ω・´)」

過去の関連問題


H23細胞診筆記 技術1 特殊染色
H24細胞診筆記 技術3 特殊染色

参考文献及びサイト


・「-基礎から学ぶ-細胞診のすすめ方第2版」:近代出版
・「アトラス細胞診と病理診断」:医学書院
・「スタンダード細胞診テキスト第3版」:医歯薬出版株式会社
・「細胞診を学ぶ人のために第5版」:医学書院
・「細胞診セルフアセスメント増補版」:医学書院
・「病理医臨床医のための病理診断アトラスVol.1」:ベクトルコア
・「病理医臨床医のための病理診断アトラスVol.2」:ベクトルコア
・独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター:
 http://ganjoho.jp/professional/statistics/index.html
・Wikipedia:
 http://ja.wikipedia.org/wiki/
by urashio | 2014-01-05 09:00 | 仕事
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