細胞診 うつ病 腰椎すべり症 FF11(休止中) 臨床検査技師(細胞検査士)が書いているブログです^^

by urashio
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【医療/仕事】 H24細胞診筆記 技術3 特殊染色
先生 「今回は平成24年度 技術の第3問くぽ!」
3.次のうち正しいものはどれか。
A.ベルリン青染色はヘモグロビンを青色に染める
B.ギムザ染色は間質性粘液を青紫色に染める
C.アルシアン青染色は酸性粘液物質を青色に染める
D.PAS反応はグリコーゲンなどを赤紫色に染める
E.グロコット染色は放線菌の染色に適している
 1.A B C 2.A B E 3.A D E 4.B C D
 5.C D E
はじめての方は、まず「こちら」をお読みください(*´Д`*)



 「特殊染色だ!(`・ω・´)」
先生 「1問ずつ解くくぽ!(`・ω・´)」

先生 「A.ベルリン青染色はヘモグロビンを青色に染める」
POINT! ベルリン青染色
:Berlin blue stain(=鉄染色)
●理論
 フェロシアン化カリウムと塩酸で3価鉄イオンを、フェロシアン化鉄(ベルリンブルー)として検出する
 K4Fe(CN)6+Fe3+ → (Fe4〔Fe(CN)6〕3)〔ベルリンブルー〕
 この反応は極めて鋭敏で3価鉄イオンに特異的に反応する。
 ベルリン青染色の対象になるのはヘモジデリン(血鉄素)
 ヘモジデリン:ヘモグロビン由来の茶褐色色素で、出血後の組織や細胞内に認められる
 ヘモグロビンは染まらない

●手技
 固定
 ↓
 蒸留水
 ↓
 ベルリン青液:染色
 ↓ 30min
 蒸留水
 ↓ 3回
 ケルンエヒトロート液
 ↓ 5min
 流水水洗
 ↓ 軽く
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入
 
 ※水道水には鉄分が含まれるため蒸留水を使用する
 ※染色壺や器具も蒸留水水洗しておく
 ※金属キャリアを使用しない

●試薬組成
 ・ベルリン青液
  2%フェロシアン化カリウム水溶液
  2%塩酸水
  使用時、両液を等量混合
 ・ケルンエヒトロート液
  ケルンエヒトロート0.1g
  硫酸アルミニウム5g
  蒸留水100ml
  加温溶解し、5~10分煮沸、冷却後濾過して使用

●染色結果
 陽性:青
 3価鉄イオン
 核:赤
 背景:淡赤色
 「ヘモグロビンではなくてヘモジデリンなので、×!(`・ω・´)」

先生 「B.ギムザ染色は間質性粘液を青紫色に染める」
POINT!ギムザ染色
:Giemsa stain
●理論
 メチレン青またはメチレン青とその酸化生成物、およびエオジンBまたはエオジンYを利用する染色
 
●手技
 塗抹後、急速乾燥
 ↓
 純メタノール:固定
 ↓ 3min
 乾燥
 ↓
 ギムザ希釈液:染色
 ↓ 15~30min
 水洗
 ↓
 乾燥
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入

●試薬組成
 ・ギムザ原液
  アズールⅡ・エオジン
  アズールⅡ
  グリセリン
  純メタノール
  ※アズールⅡ
   メチレンブルーからできるアズールBに
   メチレンブルーを等量混合したもの
 ・ギムザ希釈液
  ギムザ原液1滴
  リン酸緩衝液1~2ml
  (pH6.0~6.8)

●染色結果
 核:紫色
 核小体:淡紅色~淡青色
 細胞質:淡青色~青藍色
 細胞の種類によって異なる
 
 ※異染性:metachromasia:ギムザでは赤紫色
  好塩基球、肥満細胞。軟骨組織
  細胞外基質(基底膜成分、嚢子壁等)、間質性粘液
  酸性粘液多糖類、メラニン顆粒、チモーゲン顆粒
  腺様嚢胞癌における硝子球など
 「間質性粘液はメタクロマジーで赤紫に染まる!×!(`・ω・´)」

先生 「C.アルシアン青染色は酸性粘液物質を青色に染める」
POINT! アルシアン青
:alcian blue stain
●理論
 アルシアン青は、酸性粘液多糖類中のカルボキシル基や硫酸基と結合する。
 この結合はpHの影響を受け、pH1.0以下では硫酸基のみと結合カルボキシル基とは結合しない

●手技(Lison法)
 固定(純エタノール、ブアン液、中性ホルマリンなど)
 ↓
 アルコール下降系列
 ↓
 流水水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 ヘマトキシリン(マイヤー):核染
 ↓ 5min
 水洗:色だし
 ↓ 5~15min
 蒸留水
 ↓
 アルシアンブルー:染色
 ↓ 10~30min
 蒸留水
 ↓
 1%リンモリブデン酸水溶液
 ↓ 10min
 蒸留水
 ↓
 ケルンエヒトロート液:後染色
 ↓ 
 ↓ 10~15min
 流水水洗
 ↓ 
 アルコール上昇系列
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入

●試薬組成
 ・アルシアンブルー
  1%アルシアンブルー8G
  1%酢酸
  ↓ 混合、ろ過
  チモール
 ・ケルンエヒトロート液
  ケルンエヒトロート0.1g
  硫酸アルミニウム5g
  蒸留水100ml
  加温溶解し、5~10分煮沸、冷却後濾過して使用
●染色結果
 陽性:青色
 pH2.5:上皮性、非上皮性の酸性粘液多糖類、クリプトコッカス莢膜
 pH1.0:ヒアルロン酸を含まない非上皮性酸性粘液多糖類、スルホムチン
 「酸性粘液物質はph2.5で青色!○!(`・ω・´)」

先生 「D.PAS反応はグリコーゲンなどを赤紫色に染める」
POINT!PAS反応
:periodic acid-schiff stain
●理論
 多糖類が過ヨウ素酸で酸化されてアルデヒドを生じ、これがシッフ試薬と呈色反応を起こすことを利用

●手技(McManus法)
 湿固定(純エタノール、ブアン液、カルノア液など)
 ↓ ※ピクリン酸を含む固定液が望ましい
 アルコール下降系列
 ↓
 水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 0.5%過ヨウ素酸水溶液:酸化
 ↓ 5~10min
 蒸留水水洗
 ↓ 5min
 シッフ試薬
 ↓ 15~30min
 亜硫酸水
 ↓ 2min ×3回
 流水水洗
 ↓ 5min
 ヘマトキシリン(マイヤー):核染
 ↓ 5min
 流水水洗
 ↓ 5~10min
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓ 
 封入

●試薬組成
 ・シッフ試薬
   塩基性フクシン
   蒸留水
   1N塩酸
   重亜硫酸Na
  ※保存は冷暗所
 ・亜硫酸水
   10%重亜硫酸Na
   1N塩酸
   蒸留水
 ・マイヤーのヘマトキシリン
   ヘマトキシリン粉末
   ヨウ素酸Na
   カリ明礬
   抱水クロラール
   クエン酸(結晶)
   蒸留水

●染色結果
 陽性:赤紫色
 グリコーゲン、中性ムコ多糖類、中性粘液蛋白
 酸性粘液蛋白など
 ※メラニン色素はレンガ色に染まる
 「グリコーゲンは赤紫!○!(`・ω・´)」

先生 「E.グロコット染色は放線菌の染色に適している」
POINT! グロコット染色
:Grocott stain
●理論
 真菌細胞壁に含まれる多糖類をクロム酸で酸化させると、
 遊離アルデヒド基ができる。これをメセナミン銀で染め出す。
 ※クロム酸使用の理由
  クロム酸を使用する事で、真菌を遊離アルデヒド基に、
  結合組織をカルボニル基まで酸化させる事ができる
  →真菌と結合織の染め分け

●手技
 固定
 ↓
 水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 2.5%無水クロム酸水溶液:酸化
 ↓ 60min
 水洗(軽く)
 ↓
 1%重亜硫酸ナトリウム水溶液:還元
 ↓ 1min
 流水水洗
 ↓ 5min
 蒸留水
 ↓
 メセナミン銀液:鍍銀
 ↓ 40~60℃、30~70min
 ↓ ※時々気泡を除去する事:染色むら防止
 蒸留水
 ↓ 3回
 0.1%塩化金液水溶液:調色
 ↓ 2~5min
 蒸留水
 ↓ 3回
 2%チオ硫酸ナトリウム水溶液:定着
 ↓ 3min
 流水水洗
 ↓ 2min
 0.5%ライトグリーン液(ファーストグリーンも可)
 ↓ 1min
 流水水洗
 ↓
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入

●試薬組成
 ・メセナミン銀液(使用時作成)
  A:3%メセナミン(ヘキサメチレンテトラミン)液
    5%硝酸銀液
    蒸留水
  B:5%ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム)
 A、Bを使用時に混合する。

●染色結果
 陽性:黒褐色
 大多数の真菌、放線菌、ノカルジア
 「グロコット染色は真菌染色だけど放線菌やノカルジアも染まるので○!(`・ω・´)」

先生 「まとめるくぽ!(`・ω・´)」
 「もけ!A×B×C○D○E○で、5が正解!(`・ω・´)」

※μさんの指摘(コメント)通りでしたので間違いを修正しております(`・ω・´)ゞ
 μさん、感謝!

過去の関連問題


H23細胞診筆記 技術1 特殊染色

参考文献及びサイト


・「-基礎から学ぶ-細胞診のすすめ方第2版」:近代出版
・「アトラス細胞診と病理診断」:医学書院
・「スタンダード細胞診テキスト第3版」:医歯薬出版株式会社
・「細胞診を学ぶ人のために第5版」:医学書院
・「細胞診セルフアセスメント増補版」:医学書院
・「病理医臨床医のための病理診断アトラスVol.1」:ベクトルコア
・「病理医臨床医のための病理診断アトラスVol.2」:ベクトルコア
・独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター:
 http://ganjoho.jp/professional/statistics/index.html
・Wikipedia:
 http://ja.wikipedia.org/wiki/
by urashio | 2013-11-17 10:00 | 仕事
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