細胞診 うつ病 腰椎すべり症 FF11(休止中) 臨床検査技師(細胞検査士)が書いているブログです^^

by urashio
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【医療/仕事】 H23細胞診筆記 技術1 特殊染色
先生 「次は平成23年度 技術の第1問くぽ!」
1.次のうち正しいものはどれか。
A.PAS反応は糖質を過ヨウ素酸で酸化し、生じたカルボキシル基をシッフ試薬で検出する
B.グロコット染色は過マンガン酸カリウムで酸化処理をする
C.アルシアン青染色はクリプトコッカスの莢膜の証明に用いられる
D.ギムザ染色は基底膜物質や間質性粘液が異染性を示し、同定が容易である
E.ムチカルミン陽性物質は主として酸性糖蛋白である
 1.A B C 2.A B E 3.A D E 4.B C D
 5.C D E
はじめての方は、まず「こちら」をお読みください(*´Д`*)



染色

 「技術は試験勉強以来していないなー('Д')」
先生 「いい復習になるくぽ(`・ω・´)」

 「染色方法は各施設で微妙にアレンジしてるやろ?(゜Д゜)」
先生 「基本的な方法でまとめていくくぽ('Д')」

先生 「A.PAS反応は糖質を過ヨウ素酸で酸化し、生じたカルボキシル基をシッフ試薬で検出する」
POINT!PAS反応
:periodic acid-schiff stain
●理論
 多糖類が過ヨウ素酸で酸化されてアルデヒドを生じ、これがシッフ試薬と呈色反応を起こすことを利用

●手技(McManus法)
 湿固定(純エタノール、ブアン液、カルノア液など)
 ↓ ※ピクリン酸を含む固定液が望ましい
 アルコール下降系列
 ↓
 水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 0.5%過ヨウ素酸水溶液:酸化
 ↓ 5~10min
 蒸留水水洗
 ↓ 5min
 シッフ試薬
 ↓ 15~30min
 亜硫酸水
 ↓ 2min ×3回
 流水水洗
 ↓ 5min
 ヘマトキシリン(マイヤー):核染
 ↓ 5min
 流水水洗
 ↓ 5~10min
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓ 
 封入

●試薬組成
 ・シッフ試薬
   塩基性フクシン
   蒸留水
   1N塩酸
   重亜硫酸Na
  ※保存は冷暗所
 ・亜硫酸水
   10%重亜硫酸Na
   1N塩酸
   蒸留水
 ・マイヤーのヘマトキシリン
   ヘマトキシリン粉末
   ヨウ素酸Na
   カリ明礬
   抱水クロラール
   クエン酸(結晶)
   蒸留水

●染色結果
 陽性:赤紫色
 グリコーゲン、中性ムコ多糖類、中性粘液蛋白
 酸性粘液蛋白など
 ※メラニン色素はレンガ色に染まる
 「カルボキシル基じゃなくてアルデヒド基だよね~!×!(`・ω・´)

先生 「B.グロコット染色は過マンガン酸カリウムで酸化処理をする」
POINT! グロコット染色
:Grocott stain
●理論
 真菌細胞壁に含まれる多糖類をクロム酸で酸化させると、
 遊離アルデヒド基ができる。これをメセナミン銀で染め出す。
 ※クロム酸使用の理由
  クロム酸を使用する事で、真菌を遊離アルデヒド基に、
  結合組織をカルボニル基まで酸化させる事ができる
  →真菌と結合織の染め分け

●手技
 固定
 ↓
 水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 2.5%無水クロム酸水溶液:酸化
 ↓ 60min
 水洗(軽く)
 ↓
 1%重亜硫酸ナトリウム水溶液:還元
 ↓ 1min
 流水水洗
 ↓ 5min
 蒸留水
 ↓
 メセナミン銀液:鍍銀
 ↓ 40~60℃、30~70min
 ↓ ※時々気泡を除去する事:染色むら防止
 蒸留水
 ↓ 3回
 0.1%塩化金液水溶液:調色
 ↓ 2~5min
 蒸留水
 ↓ 3回
 2%チオ硫酸ナトリウム水溶液:定着
 ↓ 3min
 流水水洗
 ↓ 2min
 0.5%ライトグリーン液(ファーストグリーンも可)
 ↓ 1min
 流水水洗
 ↓
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入

●試薬組成
 ・メセナミン銀液(使用時作成)
  A:3%メセナミン(ヘキサメチレンテトラミン)液
    5%硝酸銀液
    蒸留水
  B:5%ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム)
 A、Bを使用時に混合する。

●染色結果
 陽性:黒褐色
 大多数の真菌
 「グロコットでは酸化剤はクロム酸なので、×!(`・ω・´)」

先生 「C.アルシアン青染色はクリプトコッカスの莢膜の証明に用いられる」
POINT! アルシアン青
:alcian blue stain
●理論
 アルシアン青は、酸性粘液多糖類中のカルボキシル基や硫酸基と結合する。
 この結合はpHの影響を受け、pH1.0以下では硫酸基のみと結合カルボキシル基とは結合しない

●手技(Lison法)
 固定(純エタノール、ブアン液、中性ホルマリンなど)
 ↓
 アルコール下降系列
 ↓
 流水水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 ヘマトキシリン(マイヤー):核染
 ↓ 5min
 水洗:色だし
 ↓ 5~15min
 蒸留水
 ↓
 アルシアンブルー:染色
 ↓ 10~30min
 蒸留水
 ↓
 1%リンモリブデン酸水溶液
 ↓ 10min
 蒸留水
 ↓
 0.5% Chlorantine fast red 5B水溶液:後染色
 ↓ (ケルンエヒトロート)
 ↓ 10~15min
 流水水洗
 ↓ 
 アルコール上昇系列
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入

●試薬組成
 ・アルシアンブルー
  1%アルシアンブルー8G
  1%酢酸
  ↓ 混合、ろ過
  チモール

●染色結果
 陽性:青色
 pH2.5:上皮性、非上皮性の酸性粘液多糖類、クリプトコッカス莢膜
 pH1.0:ヒアルロン酸を含まない非上皮性酸性粘液多糖類、スルホムチン
 「クリプトコッカスの莢膜を証明するのって・・・墨汁染色じゃない?('Д')」
先生 「一般的には墨汁染色くぽね・・・(゜Д゜)」

 「でも、墨汁で莢膜を染めるわけじゃなくて、莢膜の部分が屈折で抜けて見える・・・って感じよね・・・」
先生 「そうくぽね・・・アルシアン青だとpH2.5で莢膜が染まるくぽ(´д`)」

 「他に染色法はないの?(゜Д゜)」
先生 「クリプトコッカスの莢膜は莢膜多糖体で形成されているくぽ(`・ω・´)」

 「多糖体・・・ってことは糖が染まる染色・・・( ̄ー ̄)ニヤリ」
先生 「PAS反応やムチカルミン染色で赤く染まるくぽ( ̄ー ̄)ニヤリ」

 「なるほどっすね~~(´∀`) じゃぁこの問題は、○!(`・ω・´)」

先生 「余談くぽ・・・クリプトコッカスといえば・・・?( ̄ー ̄)ニヤリ」
 「ハトの糞!ヽ(´ー`)ノ」

先生 「吸い込まないように注意するくぽよヽ(´ー`)ノ」

先生 「D.ギムザ染色は基底膜物質や間質性粘液が異染性を示し、同定が容易である」
POINT!ギムザ染色
:Giemsa stain
●理論
 メチレン青またはメチレン青とその酸化生成物、およびエオジンBまたはエオジンYを利用する染色
 
●手技
 塗抹後、急速乾燥
 ↓
 純メタノール:固定
 ↓ 3min
 乾燥
 ↓
 ギムザ希釈液:染色
 ↓ 15~30min
 水洗
 ↓
 乾燥
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入

●試薬組成
 ・ギムザ原液
  アズールⅡ・エオジン
  アズールⅡ
  グリセリン
  純メタノール
  ※アズールⅡ
   メチレンブルーからできるアズールBに
   メチレンブルーを等量混合したもの
 ・ギムザ希釈液
  ギムザ原液1滴
  リン酸緩衝液1~2ml
  (pH6.0~6.8)

●染色結果
 核:紫色
 核小体:淡紅色~淡青色
 細胞質:淡青色~青藍色
 細胞の種類によって異なる
 
 ※異染性:metachromasia
  好塩基球、肥満細胞。軟骨組織
  細胞外基質(基底膜成分、嚢子壁等)、間質性粘液
  酸性粘液多糖類、メラニン顆粒、チモーゲン顆粒
  腺様嚢胞癌における硝子球など
 「基底膜物質も間質性粘液もギムザ染色で異染性を示すので、○!(`・ω・´)」

先生 「E.ムチカルミン陽性物質は主として酸性糖蛋白である」
POINT!ムチカルミン染色
:mucicarmin stain
●理論
 酸性ムコ物質の酸性基に対するムチカルミンのイオン結合反応
 ムチカルミン溶液に含まれる色素は、アルミニウム塩がカルミンと化合して生じたキレート

●手技(Mayer法)
 純エタノール:固定
 ↓ (95%エタノールでも可)
 アルコール下降系列
 ↓
 水洗
 ↓
 蒸留水
 ↓
 ヘマトキシリン(マイヤー):核染 
 ↓ 5min
 水洗:色だし
 ↓ 5~15min
 ムチカルミン液:染色
 ↓ 15~30min
 水洗
 ↓
 アルコール上昇系列:脱水
 ↓
 キシレン:透徹
 ↓
 封入
 
●試薬組成
 ・ムチカルミン液
  塩化アルミニウム
  カルミン
  蒸留水
  50%エタノール
  ※冷暗所保存
  ※使用時10倍希釈

●染色結果
 陽性:赤~淡赤色
 上皮性粘液(酸性糖蛋白)、クリプトコッカスの莢膜
 ※結合組織性の酸性糖蛋白は淡赤色~無色
 「上皮性の酸性等蛋白を染めるので、○!(`・ω・´)」
先生 「結合組織性の酸性糖蛋白に対する染色性が弱いのは注意点くぽ(`・ω・´)」

先生 「さぁ、まとめるくぽ(`・ω・´)」
 「もけ!A×、B×、C○、D○、E○で5が正解(`・ω・´)」

過去の関連問題



参考文献及びサイト


・「-基礎から学ぶ-細胞診のすすめ方第2版」:近代出版
・「アトラス細胞診と病理診断」:医学書院
・「スタンダード細胞診テキスト第3版」:医歯薬出版株式会社
・「細胞診を学ぶ人のために第5版」:医学書院
・「細胞診セルフアセスメント増補版」:医学書院
・「病理医臨床医のための病理診断アトラスVol.1」:ベクトルコア
・「病理医臨床医のための病理診断アトラスVol.2」:ベクトルコア
・独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター:
 http://ganjoho.jp/professional/statistics/index.html
・Wikipedia:
 http://ja.wikipedia.org/wiki/
by urashio | 2012-09-30 08:00 | 仕事
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